学校を卒業後、フリーターとして働いているが正社員として就職したい。
その際につまづきやすいのが履歴書の書き方です。「正社員としての経験がないから何もアピールするところがない…」「書くことがなくて困る…」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、アルバイト経験でもちゃんとアピールすることができれば、書類選考を通過することができます。それではどのように書けば書類通過できるのか。またどんな履歴書だとNGなのか。今回は、書類通過できる履歴書の書き方をお伝えします。
もくじ
1.履歴書で見られるポイント
・人事担当者が最初に目にするポイントとは?
人事担当者は、履歴書の情報からでしか、あなたを知ることができません。つまり最初の第一印象は、履歴書がすべてになるのです。もし履歴書に不備がある場合には、当然マイナス評価になってしまいますし、履歴書が非常によくできていれば、あなたに会いたくなるのです。ここではマイナス評価にならないように簡単に履歴書のポイントをまとめます。
【1】履歴書がきれいな状態か
当たり前ですが、履歴書をキレイに扱うことは大切です。たとえば、シミがついていたり、折り目がついていたり、くしゃくしゃになっていたりするのは言語道断。それだけでマイナス評価をされてしまいます。「履歴書を大切に扱っていない=熱意がない」と認識されてしまいますし、入社したあとも、大事な会議資料も大事に扱えないのではないか?と不安に感じさせてしまいます。書き終わった履歴書はキレイに保管しましょう。
【2】丁寧に書かれているか
履歴書の字が雑に書かれていることもNGです。ここで大事なのは、字が上手か下手かは問題ではないということ。丁寧に字を書いているかどうかが重要です。中には、殴り書きのようになっていて、読めないときも。これではせっかく書いたのに、意味がありませんし、相手には伝わりません。読みやすさは、相手への配慮。丁寧に書くことを心がけましょう。
【3】内容が薄くないか
内容が薄いのもマイナス評価を与えてしまうので気をつけましょう。たとえば、志望動機が「人と関わるのが好きだから」「興味があったから」など1行だけで済まされていると、「本当に入社したいと思っているのだろうか?」と思われてしまいます。ほかにもたくさんある仕事の中で、なぜこの仕事を選んだのか。そういった部分まで踏み込んで書かなければ、相手に思いは伝わりません。また「社会に貢献したい」「会社に貢献したい」という抽象的な自己PRもあなたの気持ちが伝わりません。なぜそう思ったのか、というところまでしっかり考えて書くようにしてください。また書くことがないから空欄にするということも避けたいところ。できるだけ項目は埋めて、自分をアピールするように仕上げてください。
【4】誤字・脱字はないか
文章の中に誤字や脱字があればそれだけで評価は落ちてしまいます。せっかく上手にアピールできていたとしても、「この人は注意力が足りない」「ミスが多い人なのかもしれない」という印象を与えてしまいます。それはもったいないですよね。履歴書を書いたら終わりにするのではなく、誤字脱字がないか確認してください。
肝に銘じてほしいのは、履歴書はあなたの印象を決めるものだということ。小さなことでもあなたの印象は決まってしまう。それが履歴書なのです。書き終わったら必ず確認してミスがないように徹底しましょう。
ーフリーター経験をアピールするには?
これまでにアルバイトの経験しかなかったとしても、その仕事での実績やスキルをアピールすることが重要です。
たとえば、飲食店などの接客バイトの経験があれば、
●お客様との快活なコミュニケーションを行ない、毎月○○人リピーターになっていただけた。
●アルバイトリーダーとして、新人育成を任され、店舗売上に貢献した。
●売上の集計などを任され、入力作業でExcelを学んだ。
●店舗の売上が伸びない理由を分析し、店長と協力して待ち時間の改善を実行。売上を向上させた。
など、普段アルバイトで実行していた業務をアピールに繋げられます。
つまり、履歴書の書き方で重要なのは、これまでの仕事において、「何を経験したか?」「何を学んだか?」という部分です。未経験だからこその柔軟な発想や可能性に期待している企業も少なくありません。ぜひ参考にして履歴書を作成してみてください。
2.履歴書の書き方
・実際の履歴書の項目を確認!
人事担当者がどのような部分を見るのか理解したところで、実際に履歴書でどのような項目があるのか画像を見ながら確認していきます。項目ごとに細かくルールがあるので、しっかり理解し、正しい履歴書が書けるようにしましょう。
【1】日付
履歴書を記入した日ではなく、企業への提出日もしくは投函日の日付を記載しましょう。古い日付のものは使いまわしをイメージさせてしまうので印象がわるくなってしまいますので、ご注意ください。
【2】氏名
文字の大きさは枠の八分目程度。丁寧に書くことが大事です。
【3】写真
基本的には、3ヶ月以内に撮影した顔写真を貼ります。服装はスーツがいいでしょう。証明写真ボックスで撮影した写真でも問題はありませんが、印象をよりよくするためは、スタジオでの証明写真がおすすめです。
【4】現住所
現在お住まいの住所を記入します。都道府県名から書くのが基本で、番地はハイフン(―)で表すのではなく、「○丁目○番地○号」と正式表記にするほうがよりよい印象になります。アパートやマンション名も省略せずに書きましょう。
【5】学歴
小学校・中学校は基本的に卒業年次を書きますが、高等学校以降は、入学・卒業を書きます。大学の場合は学部や学科まで書くのが基本です。
【6】職歴
長く経験を積んでいたアルバイトや、応募企業に関係がある企業で働いていた場合はアピール材料になりますので、しっかり記入しましょう。
【7】免許・資格
取得した免許や資格を書きます。営業職などは社有車を使う場合がありますので、普通自動車免許の有無も記載しましょう。
【8】志望動機
ここはできるだけ厚く書きましょう。応募企業のどういったところに興味を持ったのか、今までの経験で何を学び、何ができるのか、それらを活かし応募企業にどう貢献していきたいかを記載していきます。
【9】本人希望欄
勤務条件に希望がある場合は記載します。希望が特にない場合でも空欄はNG。「特になし」もしくは「貴社の規定に準じます」と記載しましょう。
3.NGな履歴書の書き方
・人事担当者に伝わらない!避けるべき志望動機とは?
せっかく丁寧に書いたのに、人事担当者に思いが伝わらなければ意味がありません。伝わらない履歴書にならないように、ここでは、NGな志望動機をいくつか取り上げます。
【1】どこでも言える内容になっている
たとえば、「将来性に魅力を感じたので志望しました」という言葉のように、どこでも言えてしまう内容であると伝わりません。また。他にも安定している会社はあるはずです。なぜ数ある安定している会社の中で応募企業を選んだのか。ここをしっかり書く必要があります。そのためには企業の理解が必要です。何をしている会社で、どういったところに独自性があるのか、しっかり理解したうえで書きましょう。
【2】抽象的な内容になっている
たとえば、「自分の経験が活かせると思いました」という抽象的な言葉で終わっていませんか。これでは、何がどのように活かせるのか伝わりません。たとえば、「お客さまの動きを先回りし、満足してもらえる力が活かせると思いました」と書かれていたらどうでしょうか。少し印象は変わると思います。このように、抽象的な内容ではなく、できるだけ具体的に何が活かせるのかを語るようにしましょう。
【3】待遇について触れている
たとえば、「御社のお給料の良さ・待遇の良さに惹かれました」という理由はNGです。人事担当者からすると、待遇だけで選んでいるという印象を与えてしまいます。他の会社でも待遇が良ければそっちに興味を持ってしまうと思われてしまう可能性もあるので、待遇について書かないほうがいいでしょう。
○まとめ
今回はフリーターから正社員を目指す方向けの履歴書の書き方を解説しました。
安定した収入を求める方は多く、地域・年齢によっても正社員登用は難しいものとなりますが、自分の魅力をアピールし、真剣に仕事と向き合う意思をしっかり見せられれば、正社員として迎え入れてくれる企業は必ずあるはずです。
そのための最初の一歩として、履歴所の書き方から見つめなおしてみませんか?
もし記載内容に不安があるようでしたら、やはり転職支援を専門に活動しているアドバイザーの意見を聞くのが有効です。
弊社のキャリアアドバイザーでしたら、いつでも無料でご相談を受け付けております!
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この記事を監修したキャリアアドバイザー:
八重樫 勇輝
株式会社Reboot代表取締役
年齢:28
出身地:岩手県
趣味:漫画・映画鑑賞
経歴:
自分の転職活動の際、周囲のサポートで助けられたことをきっかけに、今後は自分が求職者の助けになることを決意し、起業。
現在は代表自ら求職との面談・就職支援を精力的に行う日々に明け暮れている。
求職者の皆様への一言:
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