突然ですがみなさん、「仕事を辞めたい!」と思ったことはありますか?
社会の荒波にもまれていると、誰にでもそんな瞬間が一度や二度はあるのではないでしょうか。
今回は、いったい人々がどんなシチュエーションで仕事を辞めたいと感じているのか、辞めたい人々の嘆きとリアルな対処法&アドバイスをご紹介します!
もくじ
1.辞めたい理由ランキング5選!
1.辞めたい理由ランキング5選!
それではさっそく、辞めたい理由で多かった順にご紹介していきます!
1-1.給与明細を持つ手が震える! 辞めたい理由:「給与」
仕事辞めたい人の嘆き
ー給料を30%カットされた(製造/34歳男性)
ー残業手当もボーナスもない。時給換算したら、近所のコンビニバイトのほうが上だった……(SE/24歳男性)
ーどんなに遠くても、通勤手当が月100円(インストラクター/35歳女性)
ー隣の席で居眠りをしている人と、終電帰りの自分が同じ給料(Webディレクター/30歳男性)
ー自社ブランドの服をたくさん買わなければならず、生活が苦しい。好きだったオシャレも楽しめなくなった(アパレル販売/24歳女性)
最も多かった「辞めたい理由」は、給与や福利厚生に関することでした。やはり、仕事のやる気には「お金」が大きく影響するようです。
「まぁ、こんなもんか……」とあきらめがつけばいいのですが、「働きが給与と見合ってないのでは?」「今の会社で給与アップは見込めるのか?」など疑問を感じ始めると、仕事のモチベーションもどんどん下がり、やる気が出なくなっていきますよね。
仕事に対する“好き”や“あこがれ”だけでは越えられない、「お金」の壁は皆さん高めなようです。
1-2.振り回されてイライラMAX 辞めたい理由:「人間関係」
仕事辞めたい人の嘆き
ー新人の後輩があんぱんを食べながら質問にくる……(Webデザイナー/30歳男性)
ー上司が言ったことをすぐ忘れる。指示どおり進めても、数日後には違うことを言い出す(総務/26歳男性)
ー女性ばかりの職場で、裏でコソコソ陰口を言われる(歯科衛生士/34歳女性)
ー後輩に仕事のミスを指摘すると、「だいたいでよくないっスかー?」と返ってくる(マーケティング/33歳男性)
ー隣の先輩が香水のにおいがキツい! 業務中ずっと爪をクチャクチャと噛んでいて不快!(ボランティア関係/35歳女性)
辞めたい理由として、「お金」と並んで多かったのが「人間関係」に関することでした。ささいなことが重なってストレスになる場合や、明らかに悪意がある態度をとられるなど原因はさまざまです。
人間関係を気にせず、仕事の成果を出すことに注力できるのがベストですが、職場にはいろいろな人がいるものですよね。一緒にいる時間が長いこともあり、人間関係に関する不満も出やすいのかもしれません。
1-3.働き始めて分かった実態。 辞めたい理由:「仕事内容」
仕事辞めたい人の嘆き
ー毎日毎日、血のりを作る仕事に嫌気がさした(ヘアメイク/33歳女性)
ー「売れ売れ売れ」って言われても、売れないものは売れない!(法人営業/35歳男性)
ー人の命を預かる責任と重圧に耐えられなくなった……(看護師/29歳女性)
ー高齢者に高価な宝石を売りつけるのが心苦しくなった(個人営業/26歳男性)
ー財務に興味がない(財務/25歳男性)
ー高所恐怖症なのに高いところに上らないといけない(とび職/28歳男性)
ーアイスの試食ばかりで毎日おなかが痛い(商品開発/29歳女性)
1日の多くの時間を費やすことになる仕事。その仕事を好きになれないと、苦痛が多いだけでなく、人生の貴重な時間を無駄にしているのではないかという、焦りを感じることも。
「働くのはお金を稼ぐ手段」と割り切ることができればいいのですが、仕事内容をどうしても好きになれない、自分の性格や能力に仕事が合わないというような場合には、やりがいや満足度よりも「辞めたい」という気持ちが強くなってしまうのかもしれません。
1-4.会社に身をささげすぎ……? 辞めたい理由:「労働時間」
仕事辞めたい人の嘆き
ー今日で会社に22連泊目!(Webディレクター/32歳男性)
ーなるべく残業しないように仕事を早くこなすと「まだ余力がある」と思われ、どんどん仕事をふられる。少ない仕事をダラダラこなし、仕事を増やさないようにしている同僚に腹が立つ(事務/32歳女性)
ー原稿締め切り前に連日徹夜で意識がもうろうとしていた時、家に帰る途中でタクシーに何度もひかれそうになった(編集/32歳女性)
ー残業の月上限は120時間までとオフィシャルなメールが流れた(システム開発/23歳男性)
平日は終電まで仕事、休日は疲労回復のために寝だめ……。付き合いが悪くなり友達も減ってしまった……。ワーク・ライフバランスってなんだろう? そんな状況に陥っている人は少なくないようです。
忙しい分だけ、仕事の経験やスキルは身に付いているし、一つの仕事の区切りには、それなりに達成感も感じられる。そのため、潔く退職を決断できない……。そんな人は、気持ちより先に体力に限界を感じ「辞めたい」と思うことも多そうです。
1-5.これ以上、会社色に染まれない! 辞めたい理由:「社風」
仕事辞めたい人の嘆き
ーSNSに投稿される社長の交友関係がヤバい(アプリ開発/26歳男性)
ー忘年会や新年会で、毎回出し物をしなければならない(営業/26歳男性)
ーあれもダメ、これもダメ。新しいことに何も挑戦できない(Webプロデューサー/29歳男性)
ー会社の仕事がなくなり、常にオフィスの掃除をさせられる(プログラマー/32歳男性)
ー経営層がこぞって怪しげな宗教に入っている(鑑定士/29歳女性)
会社の将来性や社風は、どうしても一個人では状況を変えるのが難しいところ。
入社前には気づかなかった会社のダークな部分が見えてしまったり、数カ月後会社が存続しているのかも怪しい財務状況を知ってしまったりすると、「この会社にいて大丈夫? 早々に辞めたほうがいい……?」という気持ちが大きくなってくるようです。
このように、社風や職場の雰囲気が合わないと「自分の居場所はここじゃないのかも?」という疑問が膨らみ、辞めたい気持ちにつながることも。
2.仕事が辞めたくなった時の対処法
今の仕事に不満があり、「仕事を辞めたい」という人は少なくないと思います。
しかし、お金や人間関係、仕事内容など、仕事を辞めたい原因が何であれ、今置かれている環境を変えることはなかなか難しいもの。
「辞めたい」経験者の中には、自分の視点や考え方を変えて仕事を楽しめるようになったという人もいます。
まずは、自分を冷静に見つめてみてみてはどうでしょうか。
具体的には、仕事や会社が嫌だと感じる理由を紙に書き出してみます。
人間関係、業務内容など矛先を見極め、不満に感じる点をできるだけ具体的に記すのがポイントです。そして改善策を書き出し、できることから実行していきます。
また、上司へ思い切って悩みを打ち明けると、一人では得られなかった突破口が見つかるかもしれません。
視野を広げ、小さなことからでも行動することで状況や心境が変わり、辞める決断をせず、今の仕事に前向きに取り組むことができるかもしれません。
3.決断のその前に! 「辞めるリスク」を想像しよう
どうにも状況を打開できない場合、「辞めて転職する」というのも一つの選択肢です。ただし、決断をする前には、辞めると起こりうるリスクを想像する必要があります。
転職先を決めずに辞める場合は、貯蓄がないと先の見えない転職活動に不安や焦りが出てきます。手続き面では、退職に伴う社会保障の切り替えや納付を自ら行わなくてはなりません。
また、理想と思った会社に転職しても、働き出せばイメージとのギャップは必ず出てくるもの。すべてを満たす転職はまれなのです。
現職に不満があると転職した場合のメリットを追いがちですが、一時の感情や半端な覚悟で進めるには代償が大きいことをお忘れなく。
「辞めるリスク」をすみずみまで想像し、仕事で実現したいことや大切にしたいことを掘り下げ、5年後のビジョンを描いてみてください。そのうえで現職で改善を図る道とどちらがいいのか冷静に判断しましょう。
4.辞める前にやっておきたい5つのポイント
辞めると決めたら、退職前にやっておきたいことが5つあります。
現職で実績をつくること。応募企業はあなたの実務での貢献度を知りたがっています。売上上位に入る、重要企画を通すなど目標を達成しアピール材料にしましょう。
資格はスキルの目安になるので、希望職種に役立つ資格があれば挑戦してみましょう。
専門外で伸ばせる分野があればスキルアップをおすすめします。経理×英語など複数のスキルを持つと強固なアピール材料になります。
もし辞めるべきか迷いが出てきた時は、周囲に相談を。社内外の信頼している方から客観的な意見をもらうことで思い込みが消え、解決策が見えてくるかもしれません。
当然ですが会社の不満は封印し、学ばせてもらったことに感謝する姿勢を基本に持ちましょう。
5.働きながら? 辞めてから? 転職活動2つのスタイル
転職活動のスタイルは、在職中にするか退職後にするかで異なります。
在職中に行う場合は、収入があるので転職が決まらなくても妥協せず活動を続けられます。
しかし、仕事が忙しいと転職活動が二の次になるデメリットがあります。また面接の日程調整が難しく、急ぎの求人で早期入社に対応できないと選考で不利になることも。
一方、退職後の転職活動は自由に時間が使えるので、資格取得の勉強や情報収集に集中でき、同時期の複数面接も可能です。しかし収入が絶たれるため、活動が長引くと生活面・精神面でストレスがかかります。また、長い離職期間は時として選考で不利になることもあります。
両者のメリット・デメリットをよく確認し、ご自分に適した転職スタイルを選びましょう。
転職をする際に大事なのは、不満や勢いに任せてアクションを起こさないこと。
まずは現状辞めたいと思っている原因が何なのか、自分の中でしっかり整理することが大切です。転職をする場合でも、そのステップを踏むことが理想に近い転職先を見つけるヒントになります。
「辞める」「辞めない」どちらにしても、後悔のない決断をしてくださいね。
なお、もし判断に悩んでいらっしゃる場合は、転職すべきかどうか、キャリアアドバイザーに相談してみるのも有効です。
弊社は経験の豊富なアドバイザーが多数在籍しており、無料でご相談させていただきますので、興味がおありでしたらぜひお気軽にご連絡ください!
この記事を監修したキャリアアドバイザー:
八重樫 勇輝
株式会社Reboot代表取締役
年齢:28
出身地:岩手県
趣味:漫画・映画鑑賞
経歴:
自分の転職活動の際、周囲のサポートで助けられたことをきっかけに、今後は自分が求職者の助けになることを決意し、起業。
現在は代表自ら求職との面談・就職支援を精力的に行う日々に明け暮れている。
求職者の皆様への一言:
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